ワイヤボンダ
UTC-5100

ワイヤボンダ

販売元

株式会社新川

概要

幅広フレームに対応し、LED、ディスクリート生産に適した高速ワイヤボンダ

特長

  • X、Y、Zモータを一新し高速ボンディング
    42ms/0.7mm(45ms/2mm)を実現したプラットフォーム
  • ボンディング精度±3.0μm(3σ)を実現
  • Yボンディングエリア95mmを確保し、102mm×300mmのフレーム搬送が可能
  • X方向同時検出、Y方向同時検出に対応
  • Cuキットの追加でCuワイヤに対応(オプション)

使用例

細い鎖でつなぐ
Capillary Wedge Bonding (CWB)

NANDフラッシュメモリは、USBメモリからクラウドサーバまで記録媒体として広く利用されており、大容量化のために多数のダイを重ねてボンディングされる。多段に重ねたダイの信号は、ワイヤボンディングされた金属細線によって伝達される。一般的に、段数分のボンディングとワイヤの切断を繰り返す手間のかかる作業となっており、生産性向上のボトルネックとなっていた。
これに対し新川では、ワイヤの切断を行わず、一気に多段接続を可能にするCapillary Wedge Bonding (CWB)技術を開発した。本技術により、圧倒的はタクト短縮が見込めるため、新川としては広くお客様にご利用頂けるよう、本技術の改善を続けている。

UTC-5000WE NeoCu使用例1

「つなぐ」から「つくる」へ
電子部品製作機器としてのワイヤボンダ

ワイヤボンダは、電気信号を伝えるワイヤをつなぐための装置として活躍しているが、さらなる発展が可能である。

数々の『つなぐ』経験から、ワイヤを自在に操ることが可能となっており、これを活用すれば電子部品の重要なパーツであるコイルの作成などの電子部品制作装置への進化を遂げることができる。たとえば、特定の定数を持つコイルの生成や回路の調整のための補足的なコイルの作成を行える。

新川では、ワイヤボンダ技術をベースとした新たな試みにこれからも挑み続ける。

UTC-5000WE NeoCu使用例2

BIM:Bond Inspection Measurement
(接合ボール位置検出機能)

BIMは、ボンディング後の画像からボンディング位置のずれ量を算出し、ボンディング位置を補正する機能である。ボンディング時の各種変動による位置ズレをリアルタイムに修正し、ボンディング精度の安定化を図る。

FAM :Free Air ball Measurement
(初期ボール自動監視機能)

FAMは、ワイヤボンディングの初期ボール の径や形状をモニタリングすることにより、初期ボール形状を安定化させる新川の独自機能である。検出には、Reference Positioning System (RPS) という、キャピラリ先端位置を撮像する機能を活用している。UTC-5000シリーズの高信頼性ボンディングを支える機能となっている。

製品スペック

項目内容
品名ワイヤボンダ
型式UTC-5100
ボンディング精度±3.0μm(3σ)(試料および温度条件による)
ボンディングスピード42ms/0.7mmワイヤ(45ms/2mmワイヤ)
(ループコントロールあり。荷重検出モード使用時)当社標準サンプルによる
ボンディングワイヤ長最大4 mm(デバイスの条件により変わる)
制御分解能分解能XYテーブル:0.1μm, Z軸:0.1μm
振動抑制方式Shinkawa NRSによる無反動サーボシステム
ボンディングエリアX:66mm-カメラオフセット, Y:95mm-カメラオフセット
ワイヤ径金線 φ18~50μm
ボンド荷重3~1,000gf
ボンディングワイヤ数最大12,000ワイヤ
ローダー/アンローダフルオートマガジンスタッカ方式(オプションでストッカ方式選択可能)
ワークサイズ
20~102mm

長さ
95~300mm

厚さ
0.1~0.5mm(ワークの種類により異なる) (ワークの厚さを変更する際、部品変更が必要な場合がる)
生産管理生産管理画面による稼働率管理他
オプション通信インタフェース SECS I/SECS II、HSMS、GEM
駆動源入力電源
単相 AC100V±5% 50/60Hz (その他の電圧はトランスが必要)

消費電力
約1.2kVA(1.1kW)

エアー
500kPa(5kgf/cm2)102L/min

真空
-74kPa(-550mmHg)以下 (ゲージ圧)
装置寸法及び質量1,244W × 964D × 2,092H mm  約520kg

※ 性能改良のため、外観及び仕様の一部を変更することがありますのでご了承下さい。

設置寸法

関連製品

CONTACT

お問い合わせ

製品や各種お問い合わせについては
こちらから

お問い合わせ一覧